チョコタフと異世界への冒険

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『ダイヤのA』のエース(候補)が闘うべきものを考えた

「スポーツ」という一つのジャンルで作品を分類しても、その中でまた色んなパターンに分かれると思います。例えば「強くなるために考える必要のあること」です。

単に己の強さを目指すのか。チームとしての強さを求めるのか。誰と闘うのか。色んな要素がありますね。

今日は、アニメ『ダイヤのA』(第3話)をメインに、その話をしようと思います。

3話では遂に、主人公の栄純は青道高校野球部に入部します。中学校では(ある意味)仲良し野球をしていた彼が、勝つことを課せられた強豪校の“部活”で、どう変わるかが個人的見所です。

というのも、中学での野球チームには、チーム内に敵はいませんでした。“みんなで”強くなり、勝てばよかったのです。

しかし青道高校ではそんなことを言ってられません。一つのポジションを、何人もの選手で争わなくてはいけない。まだ青道チームのメンバーを把握したわけではないけど、今までで判明してるだけでピッチャー志望3人はいるものね。それどころか、先輩が言っていたように、100人規模の部活でレギュラー9枠を争う闘いです。結果、全員で強くなる必要はあると思いますが、各々の心の中では“みんなで”ばかり考えていられないはずです。

そしてその事こそが、『ダイヤのA』の(今のところの)私が思う面白さです。なぜなら、私は、チーム内でここまで熾烈な競争を強いられるスポーツ作品って今まで出会ったことがないから。

例えば、『テニスの王子様』や『黒子のバスケ』『ハイキュー‼︎』では、多少の“誰が出るか”という問題はあるけれど、人数がそれほど多いわけではないから、個人間での問題に終始したりします。(ハイキューでは、主にスガさんと影山との間で気持ちのやり取りがされています)

部活全体がポジション争いの厳しさに覆われるであろう青道高校は、どんなものなのだろうとドキドキしています。

仲間でありながら、競争相手であることを強く意識させられる環境です。しかも、自分より強い先輩がゴロゴロいる。それは、栄純に刺激を与え、「何のためにここにきて、今何をすべきか」を常に問うはず。栄純はもう成長するしかないでしょう。

栄純は、他校の敵だけでなく、部活内のチームとも闘っていかなければなりません。時にそれは、自分の葛藤と闘うことにもなるはず。その時、栄純は何を考えながら進んでいくんでしょうか。

彼は真っ直ぐでやる気に溢れてもいるけど、臆病になったりもするし、遅刻もする。精神面でも成長する余地がある子なので、ハラハラしつつも見守り甲斐のあるやつです。

青道チームがいるのは、スポーツものの王道パターンである、「弱いから強くなる」道筋ではありません。栄純がいるのは強豪校の青道高校です。強くなる動機を自分の中に持ち続けなくてはならない、そして勝つことを課せられるという難しさがある環境で、どんな物語が展開されるのか、それが私にとっては新鮮です。

しかも寮だし。寮っていいな〜。
共同生活だからこそ、チームメイトに触れる機会が多いと思うので、“人”を丁寧に描いてくれるのかな?その辺の葛藤が大好きなくまだとしては、注目したいです。

青道高校野球部の彼らへの思い入れが強くなればなるほど、あの絵で、あの動きをする感動がまた強まります。栄純が初めて公式戦のマウンドに立ったら私は泣きそうだよ…。OPのあの、栄純に行き着くまでに、色んなものを乗り越えていくのでしょう。がんばれ!

さて、次週は、またまた新キャラさんいらっしゃいです。気になっている子も出そうでワクワク。そして都大会で御幸先輩がキャッチャーやるから、リードも楽しみワクワク。

来週も張り切って野球してくれーい!


おわり。