チョコタフと異世界への冒険

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テニミュ四天宝寺戦を観戦してきました

毎年の恒例行事となって参りました、冬のテニミュ。今回も参加してきましたよ〜!

そんなわけで今日は、「ミュージカル『テニスの王子様』青学VS四天宝寺」の感想と、テニミュまわりのお話を。


テニミュを観る理由
テニミュ歴9年ですが、その間に自分の観劇スタイルも変わったようです。

以前は、1回目は全体、2回目以降はお気に入りのキャストを追いかけるような見方をしていました。特に1stの氷帝、六角戦は夢中。はい、1st氷帝、好きでした。

正にアイドルの追っかけ、てな感じで、テニミュの公演自体と、キャストのイベントに通っていたんです。

でも今はだいぶ落ち着いてきて、特定のキャストさんにお熱、なんてことは無くなってきました。。いいかも、好きかも、注目しとこ、とそのくらい。舞台チラシでその子の名前を見たら気になる程度。

それでも毎公演見てるのは、新しい役者さんの発見が面白いからです。

原作もの、キャラクターもの、お話もほぼ決まってる。枠が同じだからこそ、アプローチの仕方で個性が出たり、消えたり。ミュージカルだから、演技、歌、踊りと、要素が多い分、わかりやすい。役作り、っていうのかは分からないけど。

たまに、いいな〜!って思える人がいるんですよ。役に成りきるのは最低ラインとしてあって、その上に、歌や演技でキャラクターの感情をうまく盛り込める人。キャラクターのもう一つの顔を見せてくれる人です。

それがテニミュだからこそ見られるキャラクターの一面ともなると、その発見が楽しくて、ついつい観に行っちゃうんです。

“成りきる”にとどまらない人たち
テニミュだからこそ見られるキャラクターの一面を挙げるなら、例えば「目の前で動く」のは、その一つ。「踊る」のもね。

でも、私が求めてるのは、それより深く掘り下げた、役者それぞれのキャラクター解釈だったりします。

例えば、宮野真守さん演じる石田役なんて、極端にマモちゃんの解釈が盛り込まれてる。まずあんなに「ぬんっ」って言わない。だけど、なぜか舞台上で説得力があるから、惹かれちゃう。そこが彼の魅力です。

あと好きだったのは、増田俊樹くんが演じた幸村。王子こと、八神くんの幸村は儚いイメージが強かったけど、まっすーの幸村は、王者立海の部長として威厳のある姿でした。もちろん関東、全国の違いはあるんだけど、まっすー幸村は正に“神の子”で、あの平伏したくなるオーラを感じられるのは舞台だからだと思ったんです。

全国立海ナンバーで、まっすー幸村の周りに、部員が跪く場面があって、それを見た時は感動しました。個性が強く、またそれぞれの力量も半端でないはずなのに、逆らおうともせず、あの真田までもが跪く。その相手は幸村しかいないのだと、一瞬で関係性が分かる振り付け(?)で印象に残ってます。

こういう感動を味わいたいんです。…なかなか無いんだけどねー…。


説得力があればそれでいい
さて、ここでようやく、「青学VS四天宝寺」の感想。一言です。

オサムちゃん可愛い。

今回はそれに尽きますし、それ以上の感動はなかったとも言えます…うん…。惜しかったところはあったんだけどさ。

2ndの四天宝寺戦から参加となった、渡邊オサム。四天宝寺中の監督です。監督が役として出るのはなんと初めて!(榊監督はシルエット出演してましたが)

見た目はなかなかにオサムちゃんだったので、否が応でも期待してしまうってなもんです。いったいどんな風にオサムちゃんを作ってるのかとワクワクしていました。

見た感想は…予想以上にオサムちゃんでびっくりしました。ずーと、コートに手つっこんで、たまに煙草吸ったり、という仕草面がまずオサムちゃんらしい。でも、それだけじゃなくて、部員とのコミュニケーションも、「監督」としての立場から行われてるもので、適切な距離感がある。それがとってもオサムちゃんらしい。

オサムちゃんは、登場シーン、舞台袖からカッコつけて、ゆっくり出てきます。すると、後ろから走ってきた金太郎に体当たりされ、派手にコケる。もう、これだけでオサムちゃんだよ!ありがとう!

こけしも常備してるし、たまに部員の悪ノリに乗っかって白石に窘められるし、そんなお茶目な面を見せた思ったら、監督として銀に接する大人だし。どこを切り取っても、オサムちゃんでした。

最後のナンバーで全員私服になるわけですが、オサムちゃんは変わらないだろうな〜と思ったら、帽子とコートをチェンジさせてきてて笑えました。ごめん、笑えたんです。

だって、あのオサムちゃんが、お洒落風なトレンチコートと中折れ帽子なんだもん。中の人には似合うのに、オサムちゃんには似合わない。というか絶対選ばないだろ、いやでも選ぶ可能性もあって、そのダサさにツッコミを入れる部員まで含めてオサムちゃんか、と妙に納得したりもしました。

あとは、歌って踊る感動!オサムちゃんは原作の出番が少ないから、動いているだけで嬉しい。でもそれって、君沢さんのオサムちゃんに対する役作りがしっかりして、説得力がなければ成り立たない感動です。そこにいるのは「渡邊オサム」だと観客に思い込ませるとこまでいったら、あとは自由な個性を出してくれて構いません。オサムちゃんとして楽しめるから。

その線引きが、全体的に難しくなってる気がしますね。確かに役に成りきってはいるんだけど、あと一歩、一味、足りない。優等生だけど、それまで、みたいな子が多い印象です。

その点、オサムちゃんは原作の情報量が少ない分、役者さんの膨らまし方にかかってるので、観るほうとしては楽しみやすいと言えるかな。君沢さんのオサムちゃん、私にとっては完璧でした!


この出会いがあるから、観にいくことをやめられない。

それに、アンコールナンバーで、オサムちゃんが近くで踊ってくれて感激して、超かわいいと悶え、生写真まで買っちゃったりして。

観にいく回数や、そこに向ける熱量は減ったかもしれないけど、満喫はしてます。凱旋公演も楽しみです。

オサムちゃんにこけしを貰いたい派、くまだでした。


おわり。