チョコタフと異世界への冒険

チョコタフが好きなゲーム・舞台・漫画・アニメ他への愛を語る場所。目指すのは究極のオススメ集。

受け継がれる名探偵

生憎のお天気なので、色んなDVDを観て過ごしていました。
その中の一つ、グラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」を今日は取り上げます。

ホームズの映像化としては代表的な作品と言われているんですよね。
実はまだ3話分くらいしか見ていないのですが(手元にはある)、ジェレミー・ブレットさんのホームズは原作の雰囲気によく似ていると、すぐに感じました。手の合わせ方、表情の作り方、シンプルかつ個性的な動作、ワトソンとの関係性…どれをとってもシャーロック・ホームズを指し示しているのです。

今回はあのアイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」を見たのですが、所々なぜか既視感がある。初めて見るのに、なぜ?

おそらくBBC版「SHERLOCK」を思い出していたからだと気づきました。ベネディクト・カンバーバッチさん主演のです。
この作品は、一昨年くらいに出会って以来、ものすごくハマってしまい何度も何度も見返しています。S2の第一話「ベルグレービアの醜聞」は特にお気に入り。

このお話こそ既視感の正体。
ホームズが怪我をしてアイリーン宅に入り込むのも、ワトソンが火事の偽装をするのも、そしてアイリーンが思わず写真の隠し場所に手を触れてしまうのも…。
もっと言えば、ホームズが手を合わて考え込むシーンのカットや、開いたドア越しにクローゼットから服を取り出すカットとか、それとなくSHERLOCKに近いものを感じたのです。
時代順に言えば、SHERLOCKがグラナダ版と同じ要素を持っている、ということですね。

元を辿ればもちろんコナンドイルの原作へと行き着きます。だから、同じ要素があるのは至極当たり前かもしれない。けれど、それをすごいとも思ってしまうのです。

原作が書かれたのは、1887年から。グラナダ版の放送は1985年。そしてSHERLOCKの放送は2010年からです。
100年以上の時を経て、舞台すら現代となったシャーロック・ホームズの作品であっても、受け継がれるものは確かに存在し、しかし未だに新しく生まれ変わり続ける。
こんな素敵なことってないと思うのです。

SHERLOCKを見て、グラナダ版が見たくなり、動くホームズを見ていると、ワトソンの描写するホームズに会いたくなる。いつも繰り返してばっかりです。

いつか英語のホームズさんにもお会いしてみたいわ。
そ、つまり、原語ってこと。


いつになることやら。


おわり。