チョコタフと異世界への冒険

チョコタフが好きなゲーム・舞台・漫画・アニメ他への愛を語る場所。目指すのは究極のオススメ集。

『ぎんきつね』は私に“春”を贈ってくれた

もはやアニメの感想記になりつつあるけど、感想を書きたくなるアニメが多いんだから仕方ない。今日もいきます。

ぎんぎつね』で#5「あたたかい季節」

今まで5話分見てきて感じた、人間と神使の何とも言い難い関係が込められた回だと思いました。

“言い難い”ではなくキチンと言葉にしたいところですが、見つからないのです。温かくて、優しくて、安心できて、しかし不安定で、一瞬で、儚くて、泣きたくなる。これを何と言えばいいのでしょう。

それを全て感じた第5話。後半からボロボロと泣いていました。文字通り、“涙が溢れてくる"状態です。

ハルを取り巻く別れと出会いは、無情にも流れゆく時を感じさせます。ハルは、跡継ぎの誕生に喜び、そして当主の死を嘆くことを繰り返して生きている。その時間の流れを思ったら、すごく、すごくハルが愛しくなりました。

(ああ、だとしたら“ハル”という名は、とてもぴったりだ。春は出会いと別れの季節だから。)

悟は悟で、人間の時を生きるがゆえに、成長し、いろんな思いが芽生えます。違う時を生きるからこそ、すれ違うこともある。

しかし、それでも共に寄り添って、支え合って生きていくことを運命付けられている存在なんですよね。

この特別な関係に、胸を打たれました。何に泣いたのか、やっぱりうまく言えないんだけれども、悟とハルが、まことと銀太郎が、今一緒にいることがこの上なく嬉しいと思いました。

銀太郎も言ってましたよね。≪いつか≫来る別れを嘆き悲しむより、≪今≫を楽しむことが大切なんじゃないかって。

永遠じゃないから、離れ難く、愛しい。別れがあるから、大切になる。なんて儚い世界で生きているのだろうと、哀しくなったのかもしれません。でも、哀しみだけじゃないと気づかせてくれるのもまた、この作品です。

『京騒戯画』とはまた違うテーマです。永遠で、(基本的には)別れのない世界ですから。住む世界が違えば、“願い”もまた異なるのね。

神使と人間の関係をよくよく考えさせられるおはなしでした。この特殊な関係だから見えるものがあり、それを大切に描いた回です。まだ前半戦なのに神回と言わざるを得ない。ぜひたくさんの人に見てほしいです。


細かい話をすると、生まれてばかりの悟を、祖父がハルに見せに行く場面がとても好きです。あそこで涙腺スイッチが入ったよ絶対。

それに悟くんが始終泣きそうな表情をするもんだから、私までもらい泣きみたいになっちゃったのよ。笑顔が見られて、良かったです。


次回からは学校が始まって賑やかになりそうですね。まことと悟くん、それぞれ新たな一面が見られるのではないかとソワソワ。

でも、よーく考えたら、二人とも跡継ぎだから、二人の結婚はないのか…?(気が早い)。まことが悟を引っ張る様はとても相性がいいと思ったのだけれど。

何はともあれ、二人はもう「家族」には違いありません。お父さんと神使二匹を含め、楽しい一家になりそうです。

 来週はニヤニヤするんだ!絶対!

おわり。