『攻殻機動隊 S.A.C』を再び
息抜きに少しずつ「笑い男事件」を見返しております。
何度見ても面白いです。なぜなら、見るたびに、新しい発見があるから。一回見るだけでは、とても理解できません。(私の場合)
26話を通して1回、「the laughing man」としてまとめられているものを1回ずつ見てますが、「笑い男事件」についてすら、完全に把握できてないと思います。
事実関係を整理できても、登場人物の思想、背景となると、てんで頭がついていきません。でもそれだと表面上の理解に過ぎず、なんとも勿体無いと思っちゃったのよね。
もう一歩どうにか踏み込めないかと考え、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読みました。(そう、読み終えたのです)
そして読んだ上で、「笑い男事件」がどう見えるか、じっくり鑑賞しているところです。
分かってしまえば、シンプルな動機、なんですよね。とても意外だったけれど、とても、分かる。ホールデンという少年を見てきたからこそ、それと重ねて見える部分もありました。
考えどころが多い、面白いアニメです。表面的な出来事に終始しない、そんな物語が好き。
たぶんこれ、推理小説ばっかり読んでた影響かもしれません。常に出来事や人の感情の裏を探り、考えながら物語を読むというのが癖になってるのだと、最近気づきました。
ま、それでも、推理なんかだと当たった試しはないんですけどね。それはまた別のおはなし。
おわり。