サリンジャーを読む
本を読んでいます。
野崎孝さん翻訳のものを読んでいるのですが、主人公ホールデンによって語りかけられるような文章です。話し言葉でいて、文字として読んでも、滑らかな印象。読んでると、いつの間にか自分がホールデンとして話しているのではないかと錯覚してしまうほどです。
一気に読み進めているせいか、わたしの1時間がホールデンの1時間に置き換わったような気がします。
おそらく、ホールデンに共感する部分が多いからでしょう。前半、彼がよく口にする"気が滅入る"という言葉。その気持ちが分かっちゃうから、読んでいて、私も"気が滅入り"ます。
しかし、そんなことも言ってられません。読み始めた目的があるのですから。
ふと、"あの言葉"はどんな文脈で使われているのか気になったのです。もしかしたら、私が勉強しているテーマの答えに、一番近いのかもしれないと思って。
それに出会うのを楽しみに、気を確かに持って、読書を続けます。
余談ですが、最近よく考えるのは、いかに快適な読書をするかです。
個人的なベストはやはり寝転がりながら、です。しかし、かなりの確率で眠くなるのが問題です。
憧れは、
(松陰先生のお家)
こういう縁側で本を読むことです。
それも寝てしまいそうだけど。
おわり。